コンドライトに含まれる物質

コンドライトに含まれる物質

 

始原的隕石のコンドライトには
地球の石には見られないような
コンドリュール、CAI、マトリックス、
鉄ニッケル合金などを含んでいます

 

 

コンドリュール

 

コンドリュールは直径が0.1〜2mmの
大きさの丸い粒で、宇宙空間で
溶けるほどの加熱を受けて
急激に冷やされてできたと考えられています

 

主にカンラン石、輝石やガラスからできていて、
地球の石には見られないような放射線の
構造を持つ輝石や、棒状の構造をもつ
かんらん石もあります

 

 

これらのコンドリュールを、光学顕微鏡で
見るととってもキレイに見えます

 

 

 

光学顕微鏡のクロスニコルで見たコンドリュール

 

 

Ca, Al-rich inclusion (CAI)

 

CaやAlのような蒸発しにくい元素から
できている不規則な形をした白色の包有物。

 

宇宙空間の高温ガスから直接
凝縮した凝縮物だと考えられています

 

 

アエンデ隕石中に含まれているCAIは
45.67億年前(Amelin et al. 2002)
に形成したことがわかっており

 

現在手に入る物質の中で一番古い物質

 

 

 

マトリックス

 

直径が10μm以下とすごく小さい微粒子の集まりで、
細粒、蒸発しやすいガスからの凝縮物で
太陽系星雲から凝縮したチリそのものと考えられています

 

 

 

コンドライトを構成している主な鉱物は

 

地球にも多く存在しているカンラン石、輝石、長石
などのケイ酸塩鉱物や
硫化物、鉄ニッケル合金でできています