エクセルで表のデータを探して取り出すときに欠かせない機能が、検索系関数です。
特に「VLOOKUP」と「XLOOKUP」は、うまく使えば表から欲しい情報をあっという間に表示できるため、作業効率が一気にアップします。
しかし、「どちらが自分の用途に合っているのかわからない」
「聞いたことはあるけど、使い方をイメージできない」といった問題ないですか?
そこで今回は、エクセル初心者の方にもわかりやすく、VLOOKUPとXLOOKUPの違いや使い分けのポイントを解説していきます。
VLOOKUPの特徴とメリット
- 縦方向だけ検索できる
- 表の上から下へ探すイメージです。
- 検索したい値は、必ず表の一番左の列に置かなければならない
- 「左端から探して、その右側のデータを持ってくる」仕組みです。
- 構文(書き方)が比較的シンプル
- 初心者でも覚えやすい式の形をしています。
XLOOKUPの特徴とメリット
- 縦方向も横方向も検索できる
- VLOOKUPよりも自由に行や列を指定できます。
- 検索したい値の位置に制限がない
- どの列や行にある値でも探せるため、表の配置を気にしなくて済みます。
- 検索範囲を柔軟に指定できる
- 必要な部分だけを自由に選んで探せます。
- エラー処理がしやすい
- 見つからなかった場合の返り値を指定できるので、「#N/A」のエラー表示を避けたいときに便利です。
- 一度に複数の列や行のデータを返せる
- 必要な情報をまとめて取得できるため、関数を複数回書く手間を省けます。
VLOOKUPのデメリット
- 表の列を追加・削除すると関数を修正する必要がある
- 関数は「左から何列目」を指定するため、列の変更に弱いです。
- 検索範囲が左端に限定される
- 値を探す列は必ず左端に置かないといけません。
- エラー処理が不便
- 見つからないと「#N/A」が返ってきますが、表示を簡単に変えられません。
XLOOKUPのデメリット
- 新しい関数なので、古いバージョンのExcelでは使えない
- Excel 2019より前のバージョンなどでは利用できません。
- 構文(書き方)がやや複雑
- 引数が多いので、慣れないうちは戸惑うかもしれません。
- データ量が多いとパフォーマンスが落ちることがある
- 非常に大きな表で使う場合は、動作が遅くなる可能性があります。
使い分けのポイント
- シンプルな縦方向検索で、表の構造も単純な場合 → VLOOKUPを使うと覚えやすく、設定も簡単です。
- 複雑な表で、自由な場所からデータを探したい場合 → XLOOKUPが便利です。新しいExcelを使っているならこちらがおすすめです。
- 最新のExcelを使える環境にある場合 → 基本的にはXLOOKUPを使うのがおすすめです。
まとめ
- XLOOKUPは、VLOOKUPのいろいろな制限をなくした、より自由度の高い関数です。
- ただし、古いエクセルで使えないことや、データが多いと遅くなる可能性があり、相手が古いエクセルだと関数がうまく動かない可能性があります。
- 使っているバージョンや表の構造、処理の重さなどを考えたうえで、状況に合った関数を選ぶことが大切です.
コメント