はじめに
最近、ビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)が注目を集めています。
この中で、ビットコイン以外の暗号資産は「アルトコイン」と呼ばれ、世界には数千種類以上あるとも言われています。
この記事では、日本で人気の高いアルトコインについて、以下のポイントを中心にわかりやすく紹介します。
- アルトコインを買うときに使える主な取引所
- 代表的なアルトコインの特徴・将来性・リスク
暗号資産は価格の上下が大きい投資対象なので、しっかり情報を集めてから投資することが大切です。ぜひ最後までご覧ください。
日本でアルトコインを買うなら?主な取引所をチェック
日本で暗号資産を取引するには、金融庁に登録された暗号資産交換業者を利用する必要があります。
主な国内取引所は次のとおりです。
- Coincheck
- bitbank
- GMOコイン
- SBI VCトレード
- bitFlyer
- Zaif
- BITPOINT
- DMM Bitcoin
- 楽天ウォレット
- LINE BITMAX
それぞれ、扱うコインの種類や手数料、提供しているサービスなどが違います。
たとえば、
- Coincheck:アプリの使いやすさが高評価
- bitbank:リップル(XRP)などの取引量が国内トップクラス
- GMOコイン:総合力が高く評価され、上場企業グループが運営
- Zaif:ほかの取引所では扱っていない独自コイン(フィスココインなど)がある
自分に合った取引所を選ぶことが、暗号資産投資を始めるうえでとても大事です。
代表的な取引所と扱う主なアルトコイン
Coincheck
- 取扱数:31種類
- 主なアルトコイン:イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、モナコイン(MONA)など
- 特徴:
- スマホアプリがシンプルで初心者でも使いやすい
- 取引できる通貨が多い
- ダウンロード数No.1(国内)を獲得
bitbank
- 取扱数:40種類
- 主なアルトコイン:イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、シンボル(XYM)、ポリゴン(MATIC)など
- 特徴:
- リップル(XRP)の取引量で世界一になったこともある
- アルトコインの取り扱いが豊富で流動性が高い
- 高機能なWeb取引ツールでテクニカル分析も可能
GMOコイン
- 取扱数:26種類
- 主なアルトコイン:イーサリアム(ETH)、ADA(カルダノ)、ATOM(コスモス)など
- 特徴:
- 総合力No.1と評価される
- 東証一部上場企業グループが運営し、セキュリティが強固
- 取扱銘柄が多く、マイナーなコインもカバー
Zaif
- 取扱数:26種類
- 主なアルトコイン:イーサリアム(ETH)、シンボル(XYM)、フィスココイン(FSCC)など
- 特徴:
- 他の取引所にないユニークな通貨(フィスココインやカイカコインなど)がある
- 自動売買サービスを提供
BITPOINT
- 取扱数:27種類
- 主なアルトコイン:イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、トロン(TRX)、カルダノ(ADA)、ジャスミー(JMY)など
- 特徴:
- 手数料無料(現物取引、即時入金、口座管理などが基本無料)
- 国内で取り扱いの少ない銘柄を多数扱う
- 2021年は新規上場コイン数が最多
日本で人気のアルトコイン一覧
日本で特に注目度の高いアルトコインをまとめると、以下のような銘柄が挙げられます。
時価総額はあくまで目安になります。
アルトコイン | シンボル | 時価総額目安 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
イーサリアム | ETH | 約59.9兆円 | スマートコントラクト機能でDeFiやNFTの基盤になる |
リップル | XRP | 約4.3兆円 | 国際送金に特化、多くの金融機関が採用 |
ソラナ | SOL | 約10.4兆円 | 高速処理・低コストでDeFiやNFTが活発 |
ポリゴン | MATIC | 約1.3兆円 | イーサリアムのスケーラビリティを向上するソリューション |
アバランチ | AVAX | 約2.2兆円 | 高速処理・低コスト、DeFiでの利用が増加 |
ライトコイン | LTC | 約1.3兆円 | ビットコインをもとに開発、高速送金が特徴 |
エンジンコイン | ENJ | 約300億円 | NFTゲーム向けプラットフォーム「Enjin」で使用 |
ベーシックアテンショントークン | BAT | 約4,400億円 | プライバシー重視のブラウザ「Brave」で利用 |
モナコイン | MONA | 約78億円 | 日本発のアルトコイン、投げ銭やコミュニティが活発 |
パレットトークン | PLT | 約34.5億円 | NFTプラットフォーム「Palette」で使用 |
サンドボックス | SAND | 約2,092億円 | メタバースゲーム「The Sandbox」で利用 |
アイオーエスティー | IOST | 約134.6億円 | 高速処理対応のブロックチェーン、DeFiやNFTに期待 |
オーエムジー | OMG | 約716億円 | イーサリアムのスケーラビリティ課題の解決を目指していたがサービス終了 |
こういったアルトコインは、時価総額が比較的大きく、ニュースやSNSでも話題になりやすいため、多くの人が注目しています。
ただし、ビットコインと比べても価格の動きが大きいことが多く、ハイリスク・ハイリターンになりやすい点に注意が必要です。
主要なアルトコインの特徴・将来性・リスク
ここでは、特に注目されているアルトコインの概要をやさしく紹介します。
イーサリアム(ETH)
- 特徴
- スマートコントラクト機能で、DeFiやNFTなどに広く利用
- 処理速度が比較的速い
- 発行上限がない
- 将来性
- DeFi、NFT、企業のシステムなどさまざまな分野へ普及が期待
- PoS移行によるステーキング対応で、機関投資家からも注目
- リスク
- スケーラビリティ問題(処理能力が追いつくか)
- 手数料(ガス代)が高騰する可能性
リップル(XRP)
リップルは、国際送金に特化したアルトコインです。 多くの金融機関が採用しており、高速かつ低コストな送金を実現しています。
- 特徴
- 独自開発の分散型台帳技術を採用
- 高速な送金速度
- 低コストな送金手数料
- 多くの金融機関との提携
- 発行上限枚数が1,000億枚と決まっている
- 将来性
- 国際送金市場の拡大
- リップルネットの需要増加
- アジアでの普及
- 決済通貨としての地位向上
- リップル社による株式上場
- リスク
- 価格変動リスク
- 規制リスク
- セキュリティリスク
- リップル社が保有する大量のXRP
- 金融機関に採用されないリスク
リスク(LSK)
- 特徴
- JavaScriptでブロックチェーン開発が可能
- 他のプラットフォームより参入障壁が低い
- 将来性
- ブロックチェーンが広がれば需要増加の可能性
- リスク
- 競合プロジェクトが増える
- 価格変動が激しい
モナコイン(MONA)
- 特徴
- 日本発祥でコミュニティが活発
- 投げ銭に使われることが多い
- 将来性
- 決済手段として店舗やサービスが増えれば注目度UP
- アトミックスワップによる安全性向上の可能性
- リスク
- 日本以外での知名度が低い
- 技術アップデートや公式サイトの更新が少ない
エンジンコイン(ENJ)
- 特徴
- NFTゲームプラットフォーム「Enjin」で利用
- ゲーム内アイテムの売買やNFT発行が簡単
- 発行枚数の上限に近づいている
- 将来性
- NFT市場やメタバース市場が盛り上がれば期待大
- 企業との提携次第ではさらに注目度が上がる
- リスク
- NFT・ゲーム市場の影響を受けやすい
- 利用がゲーム以外に広がらない可能性
パレットトークン(PLT)
- 特徴
- NFTプラットフォーム「Palette」で使われる
- イーサリアムとの連携が可能
- 日本初のIEO銘柄
- 将来性
- 国内NFT市場の拡大に期待
- いろいろなサービスでの活用が進む可能性
- リスク
- 価格変動が大きい
- 大規模な利用者獲得が不透明
サンドボックス(SAND)
- 特徴
- メタバースプラットフォーム「The Sandbox」で利用
- 有名企業とのコラボ多数
- ゲームや土地の作成・販売ができる
- 将来性
- メタバースやNFTの人気が続く限り高い需要が期待できる
- 大手企業がどんどん参入するとさらに拡大
- リスク
- メタバース市場のトレンド次第
- 価格が乱高下しやすい
ベーシックアテンショントークン(BAT)
- 特徴
- プライバシー重視のブラウザ「Brave」で使われる
- 広告を見てトークンを得たり、投げ銭に利用できる
- YouTubeなどのクリエイター支援にも活用可能
- 将来性
- Braveブラウザの利用者増加がカギ
- Web3.0分野の注目度と連動
- リスク
- Braveのユーザーが増えなければ需要は伸びにくい
- 使用用途がまだ限定的
アイオーエスティー(IOST)
- 特徴
- 独自のアルゴリズム「PoB」による高速処理が可能
- DeFiやNFTなど多方面での利用が期待
- JavaScriptでスマートコントラクトを開発できる
- 将来性
- 再生エネルギーや医療など、ブロックチェーン活用が広がる分野で注目
- DeFiやNFT分野での需要増
- リスク
- まだ認知度が低い
- 価格変動が大きい
オーエムジー(OMG)
- 特徴
- イーサリアムのスケーラビリティ問題に取り組んでいた
- 2021年にサービスが終了し、Boba Networkに移行
- 将来性
- OMG自体はサービス終了のため新たな展開は少ない
- 暗号資産全体の動きにつられて価格変動する可能性はある
- リスク
- 上場廃止などのリスク
- 移行先のBoba Networkも伸び悩み
日本のアルトコイン事情:注目ポイント
- イーサリアムへの関心アップ
DeFiやNFTの基盤として期待され、イーサリアムETFなどのニュースも投資家の注目度を高めています。 - ソラナの急成長
高速・低コストが強みで、DeFiやNFTで利用が増加。海外では話題が多く、日本でも注目度が高まりつつあります。 - モナコインの根強い人気
日本のコミュニティが支えていて、投げ銭カルチャーやSNSでの話題も多いです。
まとめ
日本で人気のアルトコインには、DeFiやNFTなど最先端の技術が関わる銘柄や、コミュニティが盛り上がっている銘柄が多いです。
- イーサリアム、リップル、ソラナ、ポリゴン、アバランチなどは、技術力や開発の盛り上がりから今後の成長が期待されます。
- モナコインのように、コミュニティの力で盛り上がっている通貨もあります。
ただし、暗号資産への投資は元本割れのリスクがあります。価格の上下が大きいので、投資は余裕資金で行い、情報収集とリスク管理をしっかりすることが大切です。
これからアルトコインを始めたいと思ったら、まずは信頼できる取引所を選んで口座開設し、自分が興味を持った銘柄を少額から試してみるとよいでしょう。
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