「仮想通貨って聞いたことあるけど、どこで買えばいいんだろう?」
「取引所ってたくさんあるけど、どこが違うの?」
そんな疑問をお持ちの初心者の方向けに、代表的な仮想通貨取引所5社(Coincheck、GMOコイン、SBI VCトレード、bitbank、bitFlyer)の特徴をわかりやすくまとめました。
さらに、専門用語もなるべくかみくだいて解説しているので、「はじめて仮想通貨を買う」という方も安心して読んでみてください。
まずは仮想通貨取引所とは?
仮想通貨取引所とは、ビットコインなどの仮想通貨を「売り買い」できる場所(サービス)のことです。証券会社が株を扱うように、仮想通貨を扱う専門の会社・サービスだとイメージするとわかりやすいでしょう。
仮想通貨取引所を選ぶときは、以下のようなポイントをチェックすると安心です。
- 手数料(売買・入出金・送金など)
- 取扱通貨の種類(投資したい仮想通貨があるか)
- セキュリティ対策(ハッキング対策や資産の管理方法など)
- 使いやすさ(スマホアプリやサポート体制)
- 評判(SNSや口コミ、運営企業の信頼度など)
5つの代表的な取引所を比較
ここからは、日本国内で特に知名度が高い5つの取引所を順番に見ていきましょう。
1. Coincheck
特徴
- マネックスグループが運営する取引所
- 初心者向けの操作画面と豊富な仮想通貨の種類が魅力
メリット
- 取引手数料が無料
- 「取引所形式」での売買手数料が無料です。
- 取扱通貨が豊富
- 国内トップクラスの約31種類を扱っています。
- すべての通貨を日本円で購入可能
- 「ビットコインを買うために海外の取引所の口座を準備する」といった面倒が少なく、追加の手数料がかかりにくい。
- スマホアプリが使いやすい
- 初心者にもやさしいデザイン。AIチャットや電話サポートもあり安心です。
デメリット
- スプレッドが広い
※スプレッド…「仮想通貨の売値と買値の差」のこと。ここが広いほど、実質のコストが高くなりがちです。 - 出金・送金手数料が高め
- 日本円の出金手数料は3万円未満550円、3万円以上なら770円。仮想通貨の送金手数料も高めです。
こんな人におすすめ
- はじめて仮想通貨を買う人
- いろいろな仮想通貨を試したい人
- 操作のしやすさを重視する人
2. GMOコイン
特徴
- GMOインターネットグループの取引所
- 手数料の安さ、セキュリティの高さ、サービスの多さがポイント
メリット
- 手数料が安い
- 取引手数料が業界最安クラス
- 送金手数料が無料
- 仮想通貨を別の場所に移す際の手数料がかからないのは大きなメリット
- 高いセキュリティ
- ハッキング被害ゼロの実績があります。
- 取扱通貨が26種類と豊富
- 流動性が高い
- ※流動性…「取引の成立しやすさ」のこと。大口(大きい金額)の取引でも売買がスムーズに行われやすい。
- サービスが豊富
- 販売所、取引所、レバレッジ取引、積立、貸暗号資産など多彩なメニューを展開。
- ※レバレッジ取引…「証拠金」を担保に、自分の資金以上の金額で取引できる仕組み。ハイリスク・ハイリターンなので初心者は要注意。
デメリット
- 販売所形式のスプレッドが広いとの声あり
- サーバーが混雑する場合がある
こんな人におすすめ
- 手数料を抑えたい人
- 仮想通貨を頻繁に送金する人
- 高いセキュリティを求める人
- いろんなサービスを使いたい人
3. SBI VCトレード
特徴
- SBIグループの運営
- セキュリティが万全で、SBIグループならではの連携サービスが魅力
メリット
- セキュリティが高い
- 大手金融機関の運営で、資産は100%コールドウォレットで保管。
- ※コールドウォレット…インターネットから切り離して保管する方法。ハッキングリスクを減らせます。
- 手数料が業界最安クラス
- 取引手数料、入出金手数料が無料。
- SBIグループとの連携
- SBI証券口座を持っている人は手数料優遇などが受けられる場合あり。
- 高金利の運用商品
- レンディングやステーキングが利用可能。
- ※レンディング…持っている仮想通貨を貸し出して利息を受け取る仕組み。
- ※ステーキング…特定の仮想通貨を保有し続けることで報酬を得る仕組み。
デメリット
- 取扱通貨が少なめ
- 定期メンテナンス時は取引ができない時間帯がある
- 出金に時間がかかる場合がある
こんな人におすすめ
- セキュリティを第一に考える人
- 手数料をできるだけ安く抑えたい人
- SBI証券など、SBIグループのサービスを利用している人
- レンディングやステーキングで仮想通貨を運用してみたい人
- 長期投資派の人
4. bitbank
特徴
- 国内最大級の取引量
- 第三者機関から「セキュリティ国内No.1」の評価を受けるなど、セキュリティの高さが有名
メリット
- セキュリティが高い
- コールドウォレット管理、マルチシグ(複数の鍵で承認する仕組み)など高度な対策
- 取引手数料が業界最安クラス
- 使いやすいインターフェース
- 初心者にもやさしい設計で、ワンタップでビットコインを買える機能もあり。
- 信用取引に対応
- 2024年11月から利用可能に。レバレッジをかけた取引ができます。
デメリット
- 日本円の出金手数料が高い(3万円未満550円、3万円以上770円)
- 仮想通貨の送金手数料が高め
- レンディングは途中解約ができない
こんな人におすすめ
- セキュリティ面を重視する人
- 安い取引手数料を求める人
- 信用取引(レバレッジ取引)を使ってみたい人
5. bitFlyer(ビットフライヤー)
特徴
- 国内最大級の利用者数
- セキュリティの高さと豊富なサービスが魅力
メリット
- セキュリティが高い
- 金融庁認可の交換業者で、ハッキング被害なし
- 取扱通貨が21種類と豊富
- ビットコインの取引量が多く、流動性が高い
- 初心者向けのスマホアプリが使いやすい
- レバレッジ取引や積立投資などのサービスが充実
デメリット
- レバレッジ取引はビットコインのみ対応
- 出金手数料が高い(3万円未満550円、3万円以上770円)
- 送金手数料が高め(アルトコインの出金時に手数料発生)
- ※アルトコイン…ビットコイン以外の仮想通貨全般を指す俗称
こんな人におすすめ
- セキュリティが高い取引所を使いたい人
- ビットコイン中心に取引をしたい人
- 幅広いサービスを一つの取引所で使いたい人
手数料について
仮想通貨取引所では、いろいろな手数料がかかる可能性があります。
- 取引手数料:仮想通貨を売買するときの手数料
- Maker:注文板に新しく注文を「出す」側
- Taker:既に出ている注文を「取る」側
- 入金手数料:日本円を取引所へ入れるときの手数料
- 出金手数料:日本円を銀行口座などに出すときの手数料
- 送金手数料(仮想通貨):仮想通貨を他のウォレットや取引所へ移すときの手数料
各社の主な手数料イメージは次のとおりです。 (2025年1月時点の例)
取引所 | 販売所手数料 | 取引所手数料(Maker/Taker) | 入金手数料 | 出金手数料(日本円) | 送金手数料(仮想通貨) | 信用取引 |
---|---|---|---|---|---|---|
Coincheck | 無料 | 無料 (※一部上限あり) | 無料 | 550円/770円 | 高め | – |
GMOコイン | 無料 | -0.01% / 0.05% | 無料 | 無料 | 無料 | ○ |
SBI VCトレード | 無料 | -0.01% / 0.05% | 無料 | 無料 | 無料 | – |
bitbank | 無料 | -0.01% / 0.05% | 無料 | 550円/770円 | 高め | ○ |
bitFlyer | 無料 | -0.01% / 0.05% | 無料 | 550円/770円 | 高め | ○ |
- 出金手数料
- GMOコイン、SBI VCトレードは無料
- Coincheck、bitbank、bitFlyerは 550円/770円 と高め
- 送金手数料
- GMOコイン、SBI VCトレードが無料
- Coincheck、bitbank、bitFlyerは高め
こんなポイントに注意
- 頻繁に出金するなら:出金手数料が無料のGMOコインかSBI VCトレード
- 頻繁に仮想通貨を送金するなら:送金手数料が無料のGMOコインかSBI VCトレード
- 「とにかく操作が簡単でわかりやすい方がいい」という初心者なら:Coincheck
- 「セキュリティを徹底したい」という人なら:SBI VCトレード、bitbank
結局どの取引所を選べばいい?
取引所ごとにメリット・デメリットがあるので、以下のように考えてみるといいでしょう。
- 投資の経験・知識はどのくらい?
- 初心者なら「Coincheck」など画面が見やすく、サポートが手厚い取引所がおすすめ。
- どんな仮想通貨を買いたい?
- 取り扱い銘柄が多い取引所をチェック。Coincheck(約31種類)やbitbank(40種類以上)などが候補。
- 手数料をできるだけ抑えたい?
- GMOコインやSBI VCトレードなら出金・送金手数料が無料。
- セキュリティ重視?
- SBI VCトレード(大手金融グループ運営)やbitbank(第三者評価で国内No.1)がおすすめ。
- SBI証券の口座やSBIグループのサービスを利用中?
- SBI VCトレードなら連携によるメリットがある場合がある。
- 仮想通貨で利息をもらってみたい?
- SBI VCトレードがレンディングやステーキング商品を提供。
- Braveブラウザを使っている?
- bitFlyerと連携しているので、BAT(ベーシックアテンショントークン)が獲得しやすい。
- 分析ツールや情報をしっかりチェックして投資したい?
- SBI VCトレードがマーケットレポートやテクニカル分析などの情報を充実して提供。
ポイントサイト経由の登録でポイントがもらえる!
Coincheck(コインチェック)やGMOコイン、SBI VCトレード、bitbank(ビットバンク)などの取引所では、ポイントサイトを経由して登録するとポイントがもらえます。
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ただし、ポイントサイト経由の登録には条件がある場合もあります。
例えば、一定額以上の入金や取引を行う必要があることが一般的です。
事前にキャンペーン内容をしっかり確認してから参加するようにしましょう!
まとめ
仮想通貨取引所は、どこも同じように見えて手数料・セキュリティ・サポート体制・取り扱い銘柄数など、それぞれ異なる個性があります。
はじめて仮想通貨を買うなら、まずは使いやすさやサポートの充実度など、自分が「安心して取引できるか」を大切に選ぶと良いでしょう。
- とにかく簡単に始めたい→Coincheck
- 手数料を安くしたい→GMOコイン・SBI VCトレード
- セキュリティ重視→SBI VCトレード・bitbank
- マニアックな銘柄もトレードしたい→bitbank
- ビットコインを活発に取引したい→bitFlyer
仮想通貨投資では、取引所の選び方だけでなく、投資する銘柄やタイミング、リスク管理なども重要です。まずは公式サイトや口コミなどで情報を集め、自分に合った取引所をしっかり選んで、無理のない範囲で投資を始めてみましょう。
ポイント
仮想通貨は値動きが激しく、ハイリスク・ハイリターンな面があります。余裕資金で、リスクを十分理解した上で利用しましょう。
少しでもみなさんの仮想通貨取引所選びの参考になれば幸いです!
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